うすいうぐいす色のひび焼に、真っ赤な椿。その模様が写実的なものではなくて、なんとなく椿とわかるデフォルメされているもの。小さな器のほうは、もう歴史のなかで割れてしまったりして2客しか残っていないが、私の大のお気に入りだ(大切にしてます、オカーサマ)。それから椿の柄の帯。これは叔母からもらった。いつも物欲しげに見ていたので、叔母が気をきかせて私にくれた。濃紺の地に真っ赤な椿。まあるい赤に緑の葉っぱがあしらわれている。濃紺とうす青の縦じまの紬に締めたらどんなにか素敵なことか。と思って、そういう紬を買ってしまった。そして花柄の服。エイヤッと選んだセリーヌの花柄のワンピースは、上半身がシャーリングになっていて懐かしく、圧倒的に着やすい。それだけでは私の醜い二の腕があらわになるので、革のジャケットをはおってみた。模様もモスグリーンと紫という辛口な色彩が大人っぽくていい感じ。こんなに全身花柄をまとえるなんて夢のよう。それなのに照れるほど唐突でないのはデザインと色調、それに革のジャケットのさりげなさゆえでしょうか。